TITLE:Webとハイパーテキスト *World Wide Webとハイパーテキスト [#n02058f2] **「ハイパーテキスト」と「ハイパーリンク」 [#ac594215] 「本」という文書(テキスト)は、 1ページ目から、順番に、書かれ読まれます。 「''ハイパーテキスト''」(Hyper Text)とは、 ある文書の中に他の文書への「位置情報」を埋め込むことで、 文書同士を相互に結びつけることができる、 コンピュータを利用した文書のひとつです。 テキスト(Text)を超える(Hyper)、というところから名づけられました。 「''ハイパーリンク''」(Hyper Link)とは 他の文書や様々な情報(画像、音声、動画など)への位置情報のことです。 リンク(Link)ともいいます。 #ref(./hypertext.png,nolink,ハイパーテキスト) ハイパーテキストを使えば、 膨大な情報を、順番に読む必要はなく、 ハイパーリンクを利用して効率的に情報にアクセスすることができます。 **ハイパーテキストの特徴 [#q8a14c55] :それぞれの情報は、リンクで結びついている| ハイパーテキストの情報は、本のように、必ずしも順番に並んでいるとは限りません。 ハイパーリンクを使って、(人間の頭の中と同じように)自由に情報同士を結び付けています。 :それぞれの情報は、(ある程度は)内容が独立している| ハイパーテキストの情報は、順番に並んでいるとは限らないので、 本のように「前に書いてあること」を考慮した内容にはなっていません。 それぞれの情報は、その中である程度完結したものになっています。 :それぞれの情報は、独立して作成・管理される| ハイパーテキストの情報は、 本のように、紙(メディア)の上に情報が張り付いてはいません。 本の情報は、内容が変更したり新しい情報を追加するためには、 本そのものを作り直す必要があります。 しかし、ハイパーテキストは、そのテキストだけ変更・追加すればいいので、 リンク全体を作成する必要がありません。 **World Wide Web [#b3a1d891] ''Web (World Wide Web)'' は、1989年に''ティム・バーナーズ=リー''が作った、 インターネット上の情報を共有するためのしくみです。 このWebは、ハイパーテキストをインターネット上で現実化したものです。 共通のフォーマットで作った文書(テキスト)をインターネット上に公開し、 それらを、ハイパーリンクを使って、相互に参照できるようにしました。 ハイパーテキストを、インターネット上で、利用者のコンピュータ環境に関係なく、 誰もが利用できるようにするため、Webでは次のような技術を使っています。 -URL: ネットワーク上の情報の位置を特定するための技術 -HTTP: Webのシステムで情報をやりとりするための技術 -HTML: コンピュータ環境に関係なく情報を表現するための技術 Webに関する技術開発や普及活動は、 1994年に設立された、 [[WWWコンソーシアム(通称W3C):http://www.w3c.org/]]が行っています。 &br; &navi2(../2nd,next);進んでください。 &navi2(Lecture/JouhouC2007/2nd,next);進んでください。 ---- #navi2(../2nd,toc,next) #navi2(Lecture/JouhouC2007/2nd,toc,next) |