*ピボットテーブル [#n1e4a526] **ピボットテーブルの概要 [#q28b8666] ***ピボットテーブルとは [#t3322195] Excelにはさまざまな機能がありますが、 その中でも最も優れているのが 「''ピボットテーブル''」というデータを集計・分析する機能だといわれています。 Excelで表やグラフを作っても、 大量の項目やデータがある場合は、 表やグラフを見ただけでは、 すぐにデータの特徴・特性がわからない場合があります。 データに隠された特徴をつかむためには、 データをうまく集計しなければいけません。 ''ピボットテーブル''(''クロス集計''ともいいます)とは、~ 「''複雑なデータから2つの項目について同時に集計しまとめたもの''」です。 単純な集計ではわからない情報を、 より深くつかむことができます。 >たとえば、ある商品の購入者の調査で、男性が7割で女性が3割だったとします。 これは「男性か女性か」というひとつの項目で集計した結果です。 ここに「年代」の項目を追加して集計してみましょう。~ 年代によって男女の比率がかわり、 「女性のほうが購入している」年代もでてくるかもしれません。 ピボットテーブルを使えば、 このようなより細かいデータの分析もできます。 #ref(Lecture/InfoPrac2003/13th/excel00.png,nolink) ***ピボットテーブルの表 [#s3b3e286] ピボットテーブルの表(クロス集計表ともいいます)では、 ''2つの項目のデータを比べやすくするための1つの作法(ルール)があります''。 作法にしたがうと、上の例は「年代という基準で、性別を比較した」ことになります。 -表側(縦の項目) --比較する基準になる項目や要因となる項目 --上の例では「年代」 -表等(横の項目) --結果や比較したい項目 --上の例では「性別」 **ピボットテーブルを使った集計 [#r5364a68] 左下のシート名「売上表」をクリックし、「売上表」のシートを表示してください。 ***ピボットテーブルの作成 [#se81aa16] 担当者ごとの、各販売先への売り上げ金額を調べてみましょう。 次のようにして、ピボットテーブルを作成します。 +メニューバーから「データ」→「ピボットテーブルとピボットグラフレポート」を選びます。 +「ピボットテーブル/ピボットグラフウィザード - 1/3」というウィンドウが表示されます。 データの場所が「Excelのリスト/データベース」、 レポート種類が「ピボットテーブル」なのを確認し、 「次へ」ボタンをクリックします。 #ref(Lecture/InfoPrac2004/11th/pivot_table/ex04.png,nolink) +「ピボットテーブル/ピボットグラフウィザード - 2/3」というウィンドウが表示されます。 ピボットテーブルで集計する範囲を選びます。~ A1〜G41セルをマウスでドラッグして選択します。 選択できたら「次へ」ボタンをクリックします。 #ref(Lecture/InfoPrac2004/11th/pivot_table/ex05.png,nolink) +「ピボットテーブル/ピボットグラフウィザード - 3/3」というウィンドウが表示されます。~ どこにピボットテーブルを作るか選択します。「既存のワークシート」を選び、下の入力欄をクリックした後、A45セルをクリックしてください。 #ref(ex08.png,nolink) +「レイアウト」ボタンをクリックしてください。 ++「レイアウト」ウィンドウでは、どのようにデータを集計するかを設定します。~ 右側に並んでいる項目名のアイコンを、左側の表へドラッグすることで設定します。 次のようにドラッグしてください。 すべてできたら「OK」ボタンをクリックしてください。 ---「日付」を「ページ」へドラッグ ---「担当者」を「行」へドラッグ ---「販売先」を「列」へドラッグ ---「金額」を「データ」へドラッグ +「完了」ボタンをクリックすると、ピボットテーブルができあがります。 #ref(Lecture/InfoPrac2004/11th/pivot_table/ex06.png,nolink) この表を使えば、 「''担当者を基準とした、各販売先への売り上げの比較''」を分析することができます。 #ref(Lecture/InfoPrac2004/11th/pivot_table/ex07.png,nolink) ***ピボットテーブルの設定 [#v558e3f5] 「日付」や「担当者」や「販売先」の「▼」ボタンをクリックすると、データをさらに絞り込むことができます。 +「▼」ボタンをクリック +表示したい項目だけをメニューから選択/またはチェック +「OK」ボタンをクリック #ref(Lecture/InfoPrac2004/11th/pivot_table/ex09.png,nolink) 元に戻すには「▼」ボタンのメニューから「すべて」を選ぶかチェックします。 -「日付」では、各日付のデータを表示 -「担当者」や「販売先」では、集計したい担当者・販売先のデータだけを選択して表示 #ref(Lecture/InfoPrac2004/11th/pivot_tableex12.png,nolink) また、「合計/金額」をダブルクリックすると、集計方法も変更できます。 集計するデータ(今は「金額」)の 合計・個数・平均・最大最小値などを自動的に集計することができます。 また、「表示形式」をクリックすれば、 「¥10,000」「100.00」のようなデータの表示形式も設定できます。 #ref(Lecture/InfoPrac2004/11th/pivot_table/ex10.png,nolink) ピボットテーブルの設定をいろいろ変更し、表がどのようにかわるか確認してください。 ***集計する項目の変更 [#j960c742] 現在のピボットグラフを変更して、 別の角度からデータを集計・分析することができます。 それには、表にしている項目を変更します。 たとえば「''担当者を基準に、各商品の売り上げ状況を調べる''」ことにしましょう。 それには、次のように操作します。 +ピボットテーブルから「販売先」のボタンを、マウスでドラッグし表の外に出します(マウスポインタが「''&color(red){×};''」にかわります)。 +「ピボットテーブルのフィールド」ウィンドウ(縦長の小さなウィンドウ)から、 「品物」をクリックし、表の「販売先」があった場所(「合計/金額」の右)までドラッグします。 #ref(Lecture/InfoPrac2004/11th/pivot_table/ex13.png,nolink) このように、行の項目を変更することができます。 ほかに「列」(担当者)や「データ」(金額)や「ページ」(日付)の各部分も、 使用するデータの項目を変更することができます。 #ref(Lecture/InfoPrac2004/11th/pivot_table/ex14.png,nolink) 項目をいろいろ変更して、どのように表が変わるか確認してください。 また、行や列などの各部分には、2つ以上の項目を設定することもできますので、確認してください。 &br; &navi2(Lecture/InfoPrac2005/11th,next);進んでください。 ---- #navi2(Lecture/InfoPrac2005/11th,prev,toc,next) |