どっとゼミ・情報処理入門 第1回 (2004-03-08)
ガイダンス
- 今日の担当者
- 今日の内容について
- 兵庫大学の計算機実習室の環境
- マウスやキーボードの操作
- Windowsの基本操作
実習で利用する環境
ユーザIDとパスワード
2号館3階の計算機実習室のコンピュータを利用するには、Windows専用のユーザIDとパスワードが必要です。また、大学のメールアドレスを利用するのにも、メール専用のユーザIDとパスワードが必要となります。
兵庫大学・兵庫大学短期大学部の学生には、この二種類のユーザIDとパスワードが、入学時に情報科学センターから発行されます。ユーザIDとパスワードがあれば、自分専用のコンピュータ内の作業スペースやメールボックスを持つことができます。
授業をはじめるにあたって、最初にユーザIDとパスワードの発行を行ないます。
- 注意事項
- 一度発行されたユーザIDは、在学中は有効です。
- 一度発行されたパスワードは再発行されません。もし忘れたら、情報科学センターまで再発行の申請をしてください。ただし再発行まで最低1週間かかります。
- ユーザIDとパスワードは利用者個人の特定するためのものですので、管理には十分気をつけてください。もし人に教えたり、なくしたりすれば、あなた自身の情報が漏洩・破損されるだけではなく、大学のシステム全体にも重大な影響を与える恐れがあります。
OSとWindows
OS(Operating System)は、コンピュータ(ハードウェア)全体を管理するソフトウェアで、基本ソフトとも呼ばれます。
WindowsはもともとMS-DOSというOSのGUI(Graphical User Interface:グラフィカルな画面でマウスで各種操作ができるインターフェース)でしたが、Windows 95からは独立したOSとなりました。
ユーザ(人間) |
ソフトウェア | アプリケーションソフト(ワープロ、表計算) |
OS(基本ソフト:Windows、Mac OS) |
ハードウェア | 入力装置(キーボード、マウス) | 出力装置(ディスプレイ、プリンタ) |
記憶装置(メモリ、ハードディスク) | 演算・制御装置(CPU) |
Windowsの基本操作
マウスの操作
- マウスポインタ: マウスの動きと連動して動くマーク(矢印やIなど)
- クリック: 左ボタンを1回押す(選択やボタンを押す)
- ダブルクリック: 左ボタンを素早く2回押す(データを開いたり、プログラムを起動)
- 右クリック: 右ボタンを1回押す(ショートカットメニューを表示)
- ドラッグ&ドロップ: 左ボタンを押したままマウスを動かし(ドラッグ)、適切なところでボタンを離す(ドロップ)
Windowsの画面
- デスクトップ:机の上にみたてた、作業を行なうスペース
- [スタート]ボタン: アプリケーションソフトの起動やWindowsの各種機能を利用するためのメニューがある
- タスクバー: 現在実行しているソフトがボタン形式で表示される
- アイコン: ソフトやファイル(データ)を実行するための絵
- マイ ドキュメント: 作成したファイルを記憶する自分専用のスペース
- マイ コンピュータ: コンピュータの中のファイルの一覧や記憶装置の状況がわかる
- ごみ箱: 削除したファイルやアイコンが一時的に保存される(空にするれば完全に削除)
- ウィンドウ: ファイルの一覧やプログラムなど、実際の作業スペース
- タイトルバー: ソフトの名前やファイルの名前が表示される
- メニューバー: ソフトの機能をメニュー形式で選択できる
- ツールバー: よく使う機能がボタン形式で並んでいる
- スクロールバー: スライドさせると、隠れている内容を表示できる
- ステータスバー:機能やボタンの説明などが表示される
ウィンドウの操作
- ウィンドウを開く: アイコンをダブルクリック
- ウィンドウを閉じる: 「閉じる」ボタン(ウィンドウ右上角)をクリック
- ウィンドウを移動する: タイトルバーをドラッグ
- ウィンドウの大きさを変える: ウィンドウの外枠をドラッグ
- ウィンドウの最大化・元に戻す: 「最大化」(または「元のサイズに戻す」)ボタン(ウィンドウ右上角の中央)をクリック
- ウィンドウの最小化: 「最小化」ボタン(ウィンドウ右上角の左端)をクリック(タスクバーのボタンをクリックすれば元に戻る)
- ウィンドウの切り替え: タスクバーのボタンをクリックするか、[Alt]+[Tab]キーを押す
課題 ウィンドウの操作
- 3つのウィンドウを並べる
- デスクトップの「マイドキュメント」と「マイコンピュータ」を開く
- [スタート]ボタンから[プログラム]→[アクセサリ]→[メモ帳]を起動
- 3つのウィンドウ(マイドキュメント、マイコンピュータ、メモ帳)をデスクトップいっぱいに3つ並ぶように、大きさを調整してください。
できたら、手を上げて、担当者かTAのチェックを受けてください。
- 4つのウィンドウを並べる
- 追加として、[スタート]ボタンから[プログラム]→[アクセサリ]→[ペイント]を起動
- 4つのウィンドウ(マイドキュメント、マイコンピュータ、メモ帳、ペイント)をデスクトップいっぱいに4つ並ぶように、大きさを調整してください。
できたら、手を上げて、担当者かTAのチェックを受けてください。
データの管理
ドライブ
「ドライブ」(ディスク駆動装置)とは、ハードディスクやフロッピーディスク、CD-ROMのようなディスク(記録媒体)を操作するための、記憶装置のひとつです。基本的には、ディスクを回転させて、内蔵したヘッドでデータを読み書きします。ディスクのことを「メディア」ともいいます。
「マイコンピュータ」を開くと、そのコンピュータに接続されているドライブを確認することができます。
その他のドライブには、MOやDVD-ROMなどの各種メディアに対応したドライブや、ネットワーク越しで他のコンピュータのドライブを利用できる「ネットワークドライブ」があります。
フォルダ
「フォルダ」とは、ファイルを整理したり分類したりするための保存場所で、紙を挟みこむバインダーのようなものです。
整理や分類のための名前をつけて、ファイルを格納することができるので、
関係するファイルをまとめて整理するときに使います。
また、フォルダの中に新たなフォルダを作成すること(フォルダの入れ子)ができるので、ファイルを細かい分類(カテゴリ)に分けて整理することで、ファイル同士の関係を階層的に見ることができます。
WindowsやMacintoshでは「フォルダ」と呼びますが、MS-DOSやUNIXなどのOSでは「ディレクトリ」といいます。
ファイル
「ファイル」とは、記録装置に記録されたデータのまとまりのことです。
大きくわけると、「プログラムファイル」と「データファイル」があります。
プログラムファイル(実行ファイル)は、コンピュータに何らかの命令をして処理をさせるためのファイルです。
データファイルは、おもにプログラムファイルから利用するためのデータが記録されているファイルです。
拡張子
ファイルの名前の「.」(ピリオド)から右側の部分(3〜4文字程度)を「拡張子」といいます。
拡張子は、主にファイルの種類をあらわしていて、システムで定められたもの、作成したプログラムで定められたもの、慣習やルールで定められたものがあります。大文字・小文字は関係ありません。
Windowsでは、拡張子とそのファイルを開くプログラムが関係づけられていて、ファイルをダブルクリックすれば自動的に関係づけられたプログラムが起動します。もし、拡張子を間違えていると、ファイルを開けなくなる場合があります。
拡張子 | ファイルの種類 | 使用するプログラム |
.exe .com | 実行ファイル | なし(OSが使用) |
.doc | Word 文書 | Word(ワープロソフト) |
.ppt | Powerpoint プレゼンテーション | Powerpoing(プレゼンテーションソフト) |
.txt | テキストファイル | メモ帳等(エディタ) |
.bmp | ビットマップ形式画像ファイル | ペイント(グラフィックソフト) |
.gif | GIF形式画像ファイル | |
.jpeg .jpg | JPEG形式画像ファイル | |
学校の計算機実習室では、ファイル名に拡張子が常に表示されるよう、設定されています。しかし、市販されているWindowsパソコンでは、拡張子が表示されないように設定されています。次のように操作すれば、拡張子の表示/非表示を設定できます。
- 名コンピュータやフォルダなどのウィンドウを表示する
- メニューバーから「ツール」→「フォルダオプション」を選択する
- 「フォルダオプション」ウィンドウの「表示」タブをクリックする
- メニューの「表示」から「登録されているファイルの拡張子は表示しない」のチェックをクリックする
ショートカット
拡張子がないのにプログラムを起動したりできるファイルがあります。
「ショートカット」とは、別の場所にあるフォルダやファイルにアクセスするための実態のないファイルのことです。「フォルダやファイルの分身」ともいえます。
よく使うプログラムやフォルダの深い階層の中にあるファイルへアクセスするために、ショートカットを作成しておくと便利です。ショートカットを作成するには、次のようにします。
- ショートカットを作りたいファイルやフォルダを表示して、右クリックする
- 右クリックのメニューから「ショートカットの作成」を選択する
- 「〜のショートカット」というファイルができるので、好きな場所に移動させる
データの操作
フォーマット
ディスクを最初に利用するときには、必ず「フォーマット」(初期化)という操作をします。フォーマットされていないディスクは、データを記憶するための場所が作られていないため、フォーマットすることで、データを効率よく記憶するためにディスクを小さな領域に区分けし、どの区分けにデータが格納されているかを記録するための領域を確保
します。
フロッピーディスクをフォーマットする手順は次のとおりです。
- フォーマットしたいディスクを、フロッピーディスクドライブに挿入します。
- 「マイコンピュータ」を開きます。
- 「3.5インチFD」を右クリックし、メニューから「フォーマット」を選びます。
- 容量やファイルシステムを選択して、「開始」をクリックします。
- フォーマット終了後すると、メッセージが表示されます。
すでにデータが入っているディスクをフォーマットすると、データが消えてしまうので気をつけましょう。
フォルダの作成
フォルダは、ドライブの中で、アクセスする権限がある場所ならどこでも作成することができます。ただし、同じ名前のフォルダを2つ以上作ることはできません。
- フォルダを作りたい場所で、右クリックします。
- メニューから、「新規作成」→「フォルダ」を選びます。
- フォルダができ、「新しいフォルダ○」(○には数字が入る場合がある)と、フォルダ名が反転して表示さます。
- フォルダ名を入力してEnterキーを押します。
フォルダやファイルの移動・コピー・削除
フォルダやファイルを移動・コピーする、一番簡単な方法は、コピー元のフォルダやファイルとコピー先のフォルダを並べて表示して、コピーするフォルダ/ファイルをコピー先までドラッグすることです。しかし、この方法では、コピーか移動かがはっきりしません。
右クリックを使った操作を身につけると、ファイルやフォルダのコピーだけではなく、文字やグラフィックのコピーにも応用できます。
- ファイル/フォルダのコピー
- コピーしたいファイルを右クリックし、メニューから「コピー」を選びます。
- コピー先のフォルダを表示します。
- 適当な空白の場所で、右クリックし、メニューから「貼り付け」を選びます。
- ファイルのコピーが完了します。
- ファイル/フォルダの移動
- 移動したいファイルを右クリックし、メニューから「切り取り」を選びます。
- コピー先のフォルダを表示します。
- 適当な空白の場所で、右クリックし、メニューから「貼り付け」を選びます。
- ファイルの移動が完了します。
ファイルやフォルダを削除するには、次のようにします。[Delete]キーでも削除することができます。
「ごみ箱」は、右クリックのメニューの「ごみ箱を空にする」で、空にする(完全にファイルを削除する)ことができます。
- 削除したいファイルを右クリックし、メニューから「削除」を選びます。
- ファイルは削除され、「ごみ箱」に移動します。
名前の変更
フォルダやファイルの名前を変えるには、次のように操作します。
ただし、拡張子まで変えてしまうと、ファイルが開かなくなるので、十分注意してください。Escキーを押すと変更をキャンセルすることができます。
- 名前を変えたいファイルを右クリックし、メニューから「名前の変更」を選びます。
- 名前の部分が反転表示されます。
- 新しい名前を入力して、最後にEnterキーを押します。
課題 ファイルの管理
- ファイルの作成
- 「ペイント」を使って、絵を作成してください。
- テーマは「自分の好きなもの」(なんでもよい)
- ファイル名は、「20040308.bmp」に
- ファイルの管理
- どっとゼミの課題用のフォルダを作成してください。
- 「マイドキュメント」の中に「どっとゼミ」というフォルダ
- 「どっとゼミ」の中に「1日目」「2日目」「3日目」「4日目」「5日目」のフォルダ
- 上で作成した絵のファイルを、「1日目」のフォルダに移動
日本語の文章の入力
キーボードについて
- [Shift]キー: 他のキーと同時に押すと、アルファベットの大文字や記号が入力できる
- [Caps]キー: [Shift]キーと同時に押すと、「Caps Lock」ランプが点灯しアルファベットが大文字になる
- [Num Lock]キー: 「Num Lock」ランプが点灯し、テンキーで数字が入力できるようになる(もう一度押すと解除)
- [Home][End]キー: 文書の先頭・末尾に移動
- [Page Up][Page Down]キー: 1ページ分上下に移動
- [Print Screen]キー: 画面の内容をキャプチャ(取り込む)
文章の入力
パソコンでは、IME(Input Method Editor)というソフトを使って、日本語を入力します。
キー入力のしかたには「ローマ字入力」と「かな入力」を選べます。授業では、主流である「ローマ字入力」を説明します。
- 入力の切り替え(英語←→日本語)
- [半角/全角]キーを押す
- 言語バーの「入力モードボタン」をクリックする(変換には「ひらがな」を選択、通常は「直接入力」)
- 変換のしかた
- かな漢字変換:スペースキーまたは「変換」キー(もう一度キーを押すと変換候補を表示)
- 変換する文節をかえる: [←][→]キー
- 変換する範囲をかえる: [Shift]+[→](または[←])キー
- 変換中に修正する: [Esc]キー
- その他の変換
- ひらがな変換: [F6]キー
- カタカナ変換: [F7]キー
- 半角変換: [F8]キー
- 英数変換: [F9]キー
- 半角英数変換: [F10]キー
- 文章の編集
- 文字の削除: [Backspace]キー(カーソルの右を削除)または[Delete]キー(カーソルの左を削除)
- 改行: [Enter]キー
- 入力するときの注意
- 半角文字と全角文字に注意しましょう。
- 変換に慣れるまでは短い文節で変換しましょう。
- 言語バーの「CAPS」や「KANA」を確認しましょう。
タイピング練習
タイピングの練習が次のサイトでできます。
Internet Explorerでアクセスしてください。
Netscape Navigatorでは、練習することができません。*1
- e-typing http://www.e-typing.ne.jp/
- アクセスしたら、「腕試しレベルチェック」をクリック
- 「START」(画面中央)をクリック
- 新しい開いたウィンドウの「スタート」をクリック、または「S」キーを押す
- データ受信後、スペースキーを押して、タイピングを始める
- タイピング終了後、ウィンドウ右上の「スコア」の数字を記録しておく
課題 日本語の入力
- e-typingのサイトで練習を行い、自分の「スコア」を記録する
- メモ帳を使って、次の内容を入力してください。
- 自分の名前とメールアドレス
- 高校名とどっとゼミ番号
- e-typingのスコア
- これまでのコンピュータの経験
- 現在興味のあること・好きなこと(400文字程度)
- 趣味やハマっているものなどについて、きっかけや今どんなことをしているか、これからどんなことをしてみたいか、を書いてください。
(例)
名前:河野 稔
高校:○○高校
どっとゼミ番号:J2030000
スコア:150
これまでのコンピュータの利用経験:
高校で情報の授業があって、ワープロを使ってパンフレットを作りました。
自宅にもパソコンがあって、メールやインターネットをしています。
現在興味のあること・好きなこと:
F1レースがきっかけで、車に興味があります。
最近ホームページを作り始めたので、もっと充実させたいです。
入力できたら、次のようにファイルに保存してください。
- 保存先: マイドキュメント
- ファイル名:「0308」+自分のどっとゼミ番号+「.txt」
- 例(学籍番号がJ2030000の場合):0308J2030000.txt
できたら、手を上げて、担当者かTAのチェックを受けてください。