第2回「情報社会/スタディスキルとは」
【講義】情報社会(最新事情と諸問題)
10年先を見すえた教育実践(千葉県立S高校を例に)
参考:日経パソコン「iPadでプレゼンから花粉観察まで、10年先の学習を実践する袖ヶ浦高校」 (2011.10.04).
ICT(情報通信技術)で生活がどう変わったか
- 東日本大震災(2011年3月)におけるICTの役割と課題
- 情報の流通手段の多様化(公共機関のソーシャルメディアの利用)
- 震災直後からの情報発信(ソーシャルメディアを通じてリアルタイムに)
- デジタルからアナログへの情報変換の課題(ネットを利用できない人に対して)
- チェーンメールや悪質なメールなどの流布(誤った情報も流れた)
- この10年でICTをめぐる環境は大きく変化
- ブロードバンドの普及とパーソナル化により、ライフスタイルも変化
- インターネットを通じて「友人や知人とつねにつながっている」感覚に
- ネット利用に対する不安、デジタル・デバイド(情報格差)が問題視されている
- ソーシャルメディアや携帯情報端末が若者世代を中心に普及
- ソーシャルメディアが、人と人との「協働」を媒介したり絆を深めるツールとして活用
- しかし、個人情報漏えい、プライバシー侵害などへの不安を感じる利用者も…
- ソーシャルメディア
- ブログ、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)、動画共有サイトなど、利用者が情報を発信し、形成していくメディア。利用者同士のつながりを促進する様々なしかけが用意されており、互いの関係を視覚的に把握できるのが特徴。
参考:総務省「情報通信白書平成23年度版」 (2011.10.04).
【演習】スタディスキルとは?
スタディスキル
「スタディスキル」(study skill;学修のための技能)は、
大学での学修だけでなく、
生涯のさまざまな場面で学び・成長するために欠かせない技能です。
次の内容は、スタディスキルの一部になります。
- ノートの取り方(ノートテイキング)
- テキストの読み方(クリティカル・リーティング:批判的読解)
- 文献や資料の検索(図書館やデータベースの利用)
- 要約のしかた(パラグラフ、キーワードやキーセンテンス)
- 考えのまとめ方(事実と意見の区別、発想の展開)
- レポートの書き方(全体の構成、文献の引用)
- 発表のしかた(発表資料の作り方、口頭発表)
スポーツや武道のように、
スタディスキルという学修の「基本的な型」をしっかり身に付けておけば、
専門分野の学習や創造性が期待される思考力の修練などに生かすことができます。
ワークシートの利用
ワークシートを使用して、
高校までの授業や「基礎ゼミ?」で習得してきた、
自分の「スタディスキル」をふり返ります。
また、これから身に付けたい「スタディスキル」を各自に再確認します。
参考文献
- 南田勝也・矢田部圭介・山下玲子「ゼミで学ぶスタディスキル」, 北樹出版 (2011.04)
- 学習技術研究会編著「知へのステップ 第3版」, くろしお出版 (2011.03)
- 藤田哲也編著「大学基礎講座 改増版」, 北大路書房(2006.03)