確率変数の期待値と分散
期待値(平均値)
期待値とは
- 確率変数 の確率分布が次のようなとき、
- 確率変数 の平均値、または期待値は、次のように表せる
- 期待値とは、1回の試行の結果として期待される値の大きさを表す
期待値の計算例
- サイコロを1回投げたときにでた目の数を確率変数 を使うと、その確率分布は次のようになる
- 確率変数 の期待値(平均値)は、 なので、
- したがって、次のようになる
期待値と算術平均との関係
- n 個のデータ の平均値は、次のように表せる
- ここで確率について、 とおく、つまり各々の確率が等しいと考えると、
- すなわち、各々の確率が等しくても等しくなくても、平均値(期待値)を求めることができる
分散と標準偏差
確率変数の分散と標準偏差
- 確率変数 の確率分布が次のようなとき、
- 確率変数 の分散は次のように表す
- 分散の正の平方根を、確率変数 の標準偏差といい、次のように表す
確率変数の分散と標準偏差の特徴
- 分散や標準偏差が小さいほど、確率変数の値は平均に集中し、ばらつきが小さい
- 分散や標準偏差が大きいほど、確率変数の値は平均から離れ、ばらつきが大きい
確率変数の分散と標準偏差の計算
- サイコロを1回投げたときにでた目の数を確率変数 を使うと、その確率分布は次のようになる
- したがって、分散は次のようにして求められる
- また、標準偏差は次のようになる
- つまり、サイコロを何回も投げたとき、そのでた目の平均が 3.5 ± 1.71 (1.79〜5.21)の範囲になる確率が高いことを示している
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