TITLE:MySQLでのレプリケーションの設定
*MySQLでのレプリケーションの設定 [#ld8e3fe9]
[[Vine Linux>Install Log/VineLinux4.1/mysql_replication]]でやったのと、
まったく同じ作業でできた。
**レプリケーションとは [#x934d92f]
通常、データベースを別のサーバに複製することを、「レプリケーション」という。
レプリケーションのメリットは、次のとおり。
-データベースのバックアップ
-データベースの冗長化
-サーバの負荷分散
MySQLは標準でレプリケーション機能を備えているが、
その方式は「マスタ-スレーブ方式」で、
データベースの更新を受け付ける「マスタ」と、
マスタから伝搬されたデータを受け付ける「スレーブ」からなる、
一方通行の複製になる。
細かいことは、参照先のページを見ること。
**今回の目的 [#z1b568e1]
まったく同一構成の2台のマシンがあるので、
1台をマスタ、もう1台をスレーブにして、
データベースのバックアップと冗長化をはかる。
**レプリケーション用のユーザの作成 [#de5e516d]
スレーブがマスタに接続するための専用ユーザを、''マスタ''で作成する。
与える権限は「REPLICATION」「SLAVE」のみ。
今回は、ユーザ名「repl」、パスワード「password」で、
どのコンピュータからの接続も受け付ける('%')ようにする。
master# mysql -u root -p
...
mysql> GRANT REPLICATION SLAVE ON *.* TO repl@'%' IDENTIFIED BY 'password';
**マスターのデータをスレーブにコピー [#g6a7ef86]
マスターの全データを、スレーブにコピーする。
今回は、稼働中のデータベースにレプリケーションを設定するため、
次のようなややこしい操作をする。
詳細は、参考に書いたページを見ること。
+マスタになるよう、設定ファイル(/etc/my.cnf)に追加する
[mysqld]
log-bin
server-id=1
+MySQLを再起動する
+マスタで、tarコマンドを使って全データのバックアップをとる
master# cd /var/lib/mysql
master# tar cpf /var/tmp/mysql-snapshot.tar .
+マスタで、すかさずmysqlコマンドを使って、データベースが更新されないよう、書き込みロックをする(別端末で用意しておくとよい)
mysql> FLUSH TABLES WITH READ LOCK;
+マスタで、もう一度tarコマンドを使って全データのバックアップをとる
master# tar cpf /var/tmp/mysql-snapshot.tar .
+マスタで、mysqlコマンドを使って、マスタのバイナリログの位置情報を確認する。&br;あとで使うので、''必ずメモしておくこと''
mysql> SHOW MASTER STATUS;
+------------------+----------+--------------+------------------+
| File | Position | Binlog_do_db | Binlog_ignore_db |
+------------------+----------+--------------+------------------+
| mysql-bin.00002 | 35389 | | |
+------------------+----------+--------------+------------------+
1 row in set (0.00 sec)
+マスタで、書き込みロックを解除する
mysql> UNLOCK TABLES;
+マスタでバックアップしたデータをスレーブにコピーする
master# scp /var/tmp/mysql-snapshot.tar slave:/var/tmp/
**スレーブを開始する [#l8594566]
スレーブのための設定をする。
ここからの作業は、失敗してもマスタには影響がないので、
何回でもやり直しできる。
+スレーブで、起動中のmysqldを停止する
slave# service mysql stop
+マスタからコピーしたデータを展開する
slave# cd /var/lib/mysql
slave# rm -rf *
slave# tar xpf /var/tmp/mysql-snapshot.tar
+展開したら、マスタで使っていたバイナリログ用ファイルやエラーログ用ファイルなどを削除する
slave# rm -f mysql-bin.????? mysql-bin.index
slave# rm -f マスタのホスト名.pid マスタのホスト名.err
+スレーブで、/etc/my.cnfを編集して、「server-id」をマスタのと違う数字にする
[mysqld]
server-id=2
+スレーブで、サーバを起動する
slave# service mysqld start
+スレーブで、mysqlコマンドを使って、マスタの情報を設定する
mysql> CHANGE MASTER TO
-> MASTER_HOST = 'master',
-> MASTER_USER = 'repl',
-> MASTER_PASSWORD = 'password',
-> MASTER_LOG_FILE = 'mysql-bin.00002', (メモしたバイナリログのファイル名)
-> MASTER_LOG_POS = 35389; (メモしたバイナリログの位置)
+スレーブを開始する
mysql> START SLAVE;
+レプリケーションが成功したら、スレーブで、/etc/my.cnfを編集して、マスタの情報を設定する(情報は/var/lib/mysql/masater.infoにすでに書き込まれている)
[mysqld]
erver-id=2
master-host=master
master-user=repl
master-password=password
**追記:my.cnfへの設定の追加 [#gfb5a838]
CentOSのバージョンが上がると、いつの間にか、バイナリログファイルを置く場所が変わってしまっていた。ファイル名もホスト名ベースから、デフォルトの「mysql-bin」になってしまっていた。
-変更前:/var/lib/mysql/<hostname>-bin.XXXXX
-変更後:/var/run/mysqld/mysql-bin.XXXXX
したがって、ここまでに書いた設定では、
レプリケーション側がうまく動作しなくなってしまい、問題が生じる。
とりあえず、
バイナリログファイル関係(マスタ側)やリレーログファイル関係(スレーブ側)の
設定を、/etc/my.cnfに追加する必要がある。詳しくは、下の情報を参照。
-[[CentOSでMySQLのレプリケーション:http://blog.oreore.jp/2008/09/centosmysql.html]]
CentOS5.1でMySQLのレプリケーションを設定。
セオリー通りに設定して無事動いたんですが、
サーバを物理的に再起動すると、あらまバイナリログが初期化される・・・。
で、セカンダリのMySQLはログを見失いレプリケーションが崩れる。。。
色々見ていると、どうもMySQLのバイナリログの保存先が"/var/run/mysql"とかになってる。
で、"/var/run"以下は再起動時に綺麗にお掃除されるため、バイナリログももれなく削除。
と言うことで、起動ファイルに下記を追加して難を凌ぎました。
というわけで、ざっくり書くと、
マスタサーバの/etc/my.cnfに次の情報を書いた上で、作業を進める。
log-bin=/var/lib/mysql/mysqld-bin
さらに、スレーブサーバ側の作業を進める時に、
次の設定を/etc/my.cnfに用意しておく。
log-bin=/var/lib/mysql/mysqld-bin
#log-bin=/var/lib/mysql/mysqld-bin ←コメントアウトするか削除する
relay-log=/var/lib/mysql/mysqld-relay-bin
relay-log-index=/var/lib/mysql/mysqld-relay-bin
**参考 [#ha2f6d86]
-http://www.irori.org/doc/mysql-rep.html
-http://wiki.bit-hive.com/tomizoo/pg/MySQL%20%A5%EC%A5%D7%A5%EA%A5%B1%A1%BC%A5%B7%A5%E7%A5%F3%A4%CE%C0%DF%C4%EA
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