どっとゼミナール「情報処理入門」 第1回(午後)
インターネットのしくみ
インターネットは「ネットワークのネットワーク」といわれています。
企業や学校などの同じ敷地・建物の中にネットワークである、LANを、
世界中で相互に接続した姿が、
、世界規模のネットワーク「インターネット」です。
インターネットの利用に必要なもの
- 通信回線
- 電話回線や光ファイバーなどの通信回線が必要です。
最近では、ADSLやFTTH(Fiber To The Home)など、
ブロードバンドと呼ばれる、
高速な通信サービスが家庭向けで登場しています。
ただし通信速度は、
混雑や障害の状況によって必ずしも宣伝どおりの速度がでません(ベストエフォート)。
サービス | ケーブルの種類 | 回線速度(理論値) |
ナローバンド | アナログ、ISDN | 電話回線 | 56〜64kbps |
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ブロードバンド | ADSL | 電話回線 | 1.5〜50Mbps |
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FTTH | 光ファイバー | 10〜100Mbps |
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- プロバイダとの契約
- プロバイダとは、インターネットへの接続を提供する会社です。
プロバイダを通じてインターネットに接続し、
電子メールやWebの閲覧などのサービスを利用することができます。
パソコンのインターネット上での「位置」
- IPアドレス
- 電話番号のように、
インターネットに接続されたすべてのコンピュータを、
それぞれ区別できるように、コンピュータごとに番号が割り振られます。
それが「IPアドレス」です。
IPアドレスは、「ICANN」という国際的な機関で管理されています。
例: 172.31.40.101, 202.244.76.11
- ドメイン名
- 人間が扱いにくいIPアドレスを、
「住所」のように、
階層化された文字列に置き換えたものとして考えられたのが、
「ドメイン名」です。
ドット(.)で区切られた文字列の右側から、
国→組織属性→組織名のように、
コンピュータの位置を特定することができます。
下の例は、「日本(jp)の大学(ac)である兵庫大学(hyogo-dai)の情報科学センター(isc)が持つwwwという名前のコンピュータ」という意味になります。
IPアドレスとドメイン名を対応させるシステム(DNS)によって、管理されています。
なお、ドメイン名を管理する組織も、「ICANN」です。
例: www.isc.hyogo-dai.ac.jp
電子メール
テキスト: 84〜102ページを見てください。
メールソフトの設定
電子メールを利用する準備として、メールソフトの設定をします。
メールソフトの設定(PDF)
という資料にしたがって、設定して下さい。
メールが届くまでのながれ
電子メールを利用するには、「メールアドレス」が必要です。
メールを管理するコンピュータ「メールサーバ」に、
自分のメールボックス(私書箱)を作ることで、メールアドレスを持つことができます。
メールを読み書きするには、メーラー(メールソフト)というソフトウェアを使います。
- メールソフトを使って、メールを自分のメールサーバへ送信
- メールサーバは、宛先のメールアドレスを管理するメールサーバへメールを転送
- 受信したメールサーバは、届いたメールが自分のユーザ宛か確認
- 自分のユーザ宛なら、宛先のユーザのメールボックスにメールを保存
- 自分のユーザ宛でないなら、エラーメールを返信
- 宛先の人は、メールソフトを使って、メールサーバからメールを受信
メールアドレス
メールアドレスは、インターネット上の住所・氏名のようなものです。たとえば「g2041000@ed.hyogo-dai.ac.jp」とは次のような意味になります。
- g2041000 : @マークの左は「ユーザID」です。メールサーバのユーザIDになります。
- @ : 「アットマーク」といいます。ユーザIDとドメイン名の区切りに使われます。
- ed.hyogo-dai.ac.jp : @マークの右は、メールボックスがあるメールサーバのドメイン名です。
課題: メールソフトの操作
テキスト92〜99ページを読んで、
電子メールの操作を練習しましょう。
- 自分宛にメールを送信して受信しましょう
- 自分の携帯電話や友達とメールの交換ましょう
- 「メーリングリスト」へメールを送信しましょう
- 届いたメールに返事を返信しましょう
- 自分と授業担当者のメールアドレスを「アドレス帳」に登録しましょう
- 注意: 「エラーメールが届いたら」
- エラーメールが届いてしまったら、まずそのメールの件名をよく見ましょう。
エラーの理由が書かれています。
ほとんどの理由が、送信したメールの宛先のアドレスの入力間違いです。
宛先のアドレスを確認しましょう。
「宛先」の使い分け
電子メールでは、複数のメールアドレスへメールを送信できます。
そのとき、
目的にあわせて宛先の種類を使い分けることが重要です。
受け取った相手は、自分の宛先の種類を確認することができます。
宛先(To) | メールを読んでもらい、返信してほしい人 |
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Cc | To宛のメールの内容を確認してもらうため、 必ずしも返信してもらう必要のない人(友達、同僚など) |
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Bcc | ほかの宛先にわからないように、 メールを送信したい人(先生、上司など) |
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課題: 署名の設定
はがきや手紙と同じように、
メールに書くときには、最後に自分の名前、つまり「署名」のが一般的です。
Netscapeへの署名の設定(PDF)
という資料にしたがって、メーラーに署名を設定してください。
設定できたら、次のようにメールを送ってください。