総合科学演習A 第4回
電子メールの利用(前回からの続き)
「宛先」の設定を使い分ける
電子メールでは、宛先に複数のメールアドレスを設定できるだけではなく、
目的にあわせて宛先の種類を使い分けることができます。
受け取った相手は、自分の宛先の種類を確認することができます。
- 宛先(To)
- メールを読んでもらい、返信してほしい人
- Cc (Carbon Copy)
- とくに返信はいらないが、メールの内容を確認しておいてほしい人(友達、同僚など)
- Bcc (Blind Carbon Copy)
- 宛先の種類がToやCcの人たちには内緒でメールを確認してほしい人(先生、上司など)
署名を設定する
たとえば、はがきや手紙を書くときには、文章の最後に自分の名前を書く(署名)のが一般的だと思います。電子メールも同じように、メールを書いたのが誰なのかを明らかにするために、署名をつけます。次の資料をよんで、メーラーに署名を設定しましょう。
電子メールのマナー
電子メールの活用
電子メールを使えば、わりと簡単に、一度にたくさんの人に同じメールを送ることができます。これは、はがきや手紙・電話にはない、電子メールの大きな特徴です。
コミュニケーションの手段としの電子メールには、大勢の人とコミュニケーションするために、次のような方法があります。
- メーリングリスト
- 複数のメールアドレスを登録しておき、ある特定のメールアドレス(メーリングリストのアドレス)宛にメールを送ると、登録されたアドレス全員に同じメールが送られる、というシステムです。特定のテーマや話題について、交流したり議論したりするのに利用されます。メーリングリストに参加するには登録作業が必要になりますし、退会(メーリングリストから抜ける)の手続きも必要となります。
(参考:FreeML http://www.freeml.com/)
- メールマガジン
- メーリングリストの仕掛けを利用して、登録された読者(購読者)へ定期・不定期に
情報を送信するシステムです。メーリングリストとは違い、メールマガジンは一方向(発行者から購読者へ)の情報提供になります。購読者の側からはメールで手元に届くので手軽に読めますし、発行する側からはWebサイトを構築する手間もなく手軽に発行できます。
(参考:まぐまぐ! http://www.mag2.com/)
よりよいメールの書き方
メールマガジンをいくつか購読すると、「わかりやすい」「読みやすい」メールの書き方が見えてきます。ここでは、ポイントをいくつか紹介します。
- 件名をわかりやすく
- 自分が送るメールの優先度を上げるために、内容や目的がわかるよう、「○○に関する質問」のように具体的な件名にしましょう。忙しい人は件名(Subject)だけ見て必要なメールを判断しますし、ただ「質問」や「こんにちは」だけの件名は、肝心の内容が想像できません。
- 行の長さをそろえる
- 読みやすくするために、行の長さを固定してしましょう。全角文字で30〜40文字程度がおすすめの長さです。
文字の多い行は横にスクロールしなければ読めませんし、行によって改行する位置がバラバラでは読む側の目線もバラバラになってしまいます。
- 段落と段落の間には改行を入れる
- いくつもの話題が区切りなく書いてあると、読みづらい上に、どこまでが1つの話題なのかわかりにくくなります。
ひとつの話題を書くときには、1つの段落としてまとめておきましょう。
話題が変わったときには、1つ行をあけてから次の段落を書きましょう。
- 必要のない引用は省略
- 受信したメールを返信するときに、元のメールが引用されます。
引用されたメールを編集せずそのままにしておくと、せっかくの返事が元のメールのどの部分かわかりにくくなります。
必要のない引用は削除するようにしましょう。
- あいさつと署名
- メールの最初には、送受信先を確認する意味で、相手の名前や自分の名前(さらにあいさつ)を書きましょう。最後には、メールを書いた証と連絡先として、署名をつけておきましょう。
電子メールのマナー・3つの「配慮」
- 文字だけのコミュニケーション
- 電子メールは簡単で便利ですが、文字だけで表現するためい、微妙な感情が伝わりにくいところがあります。いいたいことが伝わらず誤解されたり、相手を怒らせたりする場合もあります。逆に、感情に任せて返事を書いてしまうこともあり、トラブルがおこることもあります。
メールを送る前に、相手の立場に立って読み返し、どのように理解されるか考えましょう。また、このメールを送るとどうなるかを想像しましょう。
- コンピュータの種類の違い
- パソコンにも種類があり、WindowsとMacintoshでは、パソコン内部での文字の扱いが異なります。機種依存文字という、コンピュータの種類によって異なる文字は使わないようにしましょう。
また、データファイルを添付ファイルという方法でメールと一緒に送ることができますが、送り先のメールサーバやパソコンの都合によって、大きさサイズのファイルは送れない場合があります。添付ファイルを送るときには、事前に確認するようにしましょう。
- プライバシー
- ついメールの気軽さから、自分だけではなく友人や家族の個人情報を書いてしまうことがありますが、個人情報の管理には十分気をつけましょう。
たとえば、署名には不必要な情報(自宅の住所や電話番号など)は書かないようにしましょう。また、メールが第三者に流出する場合もあるので、個人情報が書いてあるメールを送るときには、送り先にも注意しましょう。
Webの検索
検索サイトのしくみ
インターネット上のWebページは、一説には40億以上あり*1、次々に生まれ・削除されています。
多くのWebページの情報を集め、それを整理し、検索するための仕掛けが、「検索サイト」です。インターネットでの電話帳や観光ガイドのようなものです。本で例えれば、目次や索引にあたります。
検索サイトの種類は大きく2つあります。詳しくは、次の表のようになります。
ただし、最近は両方の機能を持つ検索サイトが増えています。
| ディレクトリ型(登録型) | ロボット型(全文検索型) |
収集する対象 | WebサイトのURL | Webページの全内容 |
登録の方法 | 申請・推薦されたサイトを手作業で登録 | プログラム(ロボット)をインターネットを巡回させて収集 |
整理の方法 | 内容からカテゴリに分類 | Webページの内容をデータベース化 |
検索の仕方 | カテゴリを徐々に絞り込む | ページに含まれるキーワードを入力 |
検索結果の特徴 | ハズレはあまりないが、結果が少ない | 結果が多いが、キーワードは確実に含まれる |
向いている検索 | 公式・公共のサイトや、有名なサイト | ノンジャンル |
代表例 | Yahoo! JAPAN http://www.yahoo.co.jp/ | Google http://www.google.co.jp/ |
検索のコツ
ただ検索サイトを利用するだけではなく、検索サイトの機能やブラウザの機能を活用して、より簡単に・確実に情報を検索なコツを見つけましょう。
- リンクは新しいウィンドウで開く
- 検索した結果のリンクを開くときは、右クリックして「新しいウィンドウで開く」を選びましょう。結果のリストとリンクの内容を比較することができます。
- ブックマーク・ショートカット
- 検索結果のリンク先をブックマークやショートカットに残しておきましょう。あとで、すぐに確認することができます。検索結果のリストも残しておくと、再検索するとき便利です。
- カテゴリ・キーワードの選び方
- 探したい情報が書いてあるWebページを想像し、そこに書かれてそうな単語を使って、カテゴリやキーワードを選びましょう。また、複数のキーワードを使えば、検索結果を絞り込むことができます。一度調べた結果から次のキーワードを探すのもよいでしょう。
- リンク集の活用
- 専門的なサイトでは、そのカテゴリに関する良いリンク集があることが多いです。
検索した結果にリンク集がある場合は、検索サイトだけではなく、それを活用しましょう。
課題:Webページの検索
Yahoo! JAPAN (http://www.yahoo.co.jp)を利用して、
住んでいる(以前住んでいた)市町村や地域に関する、「デザインがいい」「面白い情報がある」「人におすすめできる」Webサイトやページを3つ探してください。
探し出せたら、次の情報をメモしてください。
- 探したサイトやページのタイトルとURL
- 探した方法(入力したキーワードやリンクした順序)
3つ探し出すことができたら、その情報をメールで提出してください。
提出先のアドレスと件名、本文は、次のとおりです。
次回の予定