情報処理演習 第1回 (2003-10-01)
ガイダンス
- この授業について
- 今日の内容について
- まだクラス分けができていないので、表計算ソフトの用語と基本操作勉強します。
- 次回の授業当日(10/8)に、クラス分けを発表する予定です。
表計算ソフトの歴史
「表計算ソフト」を、英語では"Spreadsheet Software"(スプレッドシート・ソフトウェア)といいます。操作の練習を始める前に、まずは表計算ソフトが「いつごろ」「なぜ」登場したのか、そして、現在までどのように開発されてきたのかを見てみましょう。
最初のSpreadsheet Software "VisiCalc"が登場したのは1979年です。世界初の本格的なパーソナルコンピュータApple II(1977年登場:Apple社)用のソフトでした。ハーバード大学の学生だったDan Bricklin(ダン・ブルックリン)が夢の中で見たアイデアを元に、Bob Frankstonと開発しました。*1
VisiCalcは人気となり、VisiCalcを使うためにApple IIを買う人も多く出てきて、パソコンの普及のさきがけとなりました。
1981年にIBM PC(米IBM社)が発表されました。現在のWindows系パソコン(IBM PC互換機)の元となるものです。パソコンの主流は、IBM PCとDOSに移行していきました。
VisiCalcを買収した、米Lotus Development社がVisiCalcを元に、IBM PC用のSpreadsheet Softwareである"Lotus 1-2-3"を1983年に発表しました。Lotus 1-2-3もVisiCalcのように大ヒットし、IBM PC互換機の普及に貢献しました。
Lotus 1-2-3が登場するよりも前に、Microsoft社はIBM PC用に"Multiplan"というソフトを発売していましたが、Lotus 1-2-3に比べて動作が遅く、人気がありませんでした。
しかし、Windowsを登場させたころ、すでにMacintosh用に開発し人気のあった"Excel"を、1987年にWindows用も発売するとすぐに人気となり、事実上の標準の表計算ソフトとなりました。
次回の説明
- 来週の授業開始までにクラス分けを発表します(教室前に掲示)。
- 来週か再来週にノートパソコンに関する講習会をします。後日掲示をするので、ノートパソコンを忘れないこと。
参考サイト
- 表計算ソフトの歴史
- 経営意思決定における情報技術の活用
- VisiCalc Information
- Apple II History