コンピュータ演習 第5回
Web(World Wide Web)
Webのしくみ
- ハイパーテキストとWeb
- Web(World Wide Web)は「世界中に張り巡らせた情報のクモの巣」という意味です。
ハイパーリンク(リンク:情報を関連付けさせる機能)を備えた文書、つまりハイパーテキストを使って、世界中のコンピュータにある情報源を関連付けさせて、世界規模で情報を共有するためのしくみです。
- WebページとWebサーバとブラウザ
- Webのなかで、ハイパーテキスト化された文書のことをWebページといいます。WebページはWebサーバというコンピュータに蓄積されネットワーク上に公開されます。この公開されたWebページを見るには、ブラウザという専用ソフトを使います。
- URL (Uniform Resource Locator)
- インターネット上の情報源への「接続方法」と「場所」を示すものです。
たとえば、「http://arena.hyogo-dai.ac.jp/hogehoge/hoge.html」とは次のような意味になります。
- 「http://」 : プロトコル(情報源への接続方法)をあらわします。
- 「arena.hyogo-dai.ac.jp」 : ホスト名(情報源のコンピュータ名)をあらわします。
- 「/hoge/hoge.html」 : 情報源のコンピュータの中での、情報が書かれたファイルの位置をあらわします。
ブラウザの操作
- URLの入力
- リンクへのアクセス
- 閲覧履歴の利用
- ブックマーク(お気に入り)とショートカット
困ったときには。。。
- 文字化けしている
- 「文字化け」とは、ひらがなや漢字などが、アルファベットや意味不明な文字に置き換わって表示されることです。
ブラウザで設定されている文字コード(コンピュータ内部での文字を表示するための数字)が、Webページの文字コードをあっていない場合です。
次のように操作すれば、正しく表示されます。
- Netscape Navigator:メニューから、「表示」→「文字コードセット」→「日本語(自動選択)」
- Internet Explorer:メニューから、「表示」→「エンコード」→「自動選択」
- 「Permission Denied」や「File not found」などのメッセージが表示される
- これらのメッセージはエラーメッセージです。
次のような原因が考えられますので、URLを確認したり、しばらくしてからもう一度アクセスしてください。
- アクセスが集中している
- Webサーバやネットワークに障害があった
- Webページが移動した(ファイル名が変わった)
- Webページが削除された
番外:コピーと貼り付け
コンピュータの便利なところは、いろいろなものがコピーできることでしょう。
文章をコピーして、別の場所に貼り付けたい(コピー&ペースト)ときには、次のように操作します。
- コピーしたい文章をドラッグして反転させる
- マウスを右クリックし、ショートカットメニューの「コピー」を選ぶ
- カーソルキーを動かすかマウスでクリックして、貼り付けたい場所にカーソルを動かす
- マウスを右クリックし、ショートカットメニューの「貼り付け」を選ぶ
また右クリックのあと、「コピー」ではなく「切り取り」を選ぶと、文章の移動(カット&ペースト)になります。「コピー」・「切り取り」・「貼り付け」の3つの操作は、次のようなキー操作でも同じことができます。
- コピー : [Ctrl]+[C]
- 切り取り : [Ctrl]+[X]
- 貼り付け : [Ctrl]+[V]
Webの検索
Webから情報を探す
Webから情報を探し出す、簡単な方法には次の3つがあります。
- リンクをクリック
- ブックマークやショートカット
- リンク集を活用する
これらの方法では、これまでに訪れたことのないWebページや、訪れたサイトの作者の趣味と違う情報にはたどり着けません。しかも、インターネット上のWebページは、一説には40億以上あり*1、次々に生まれ・削除されています。
検索サイトのしくみ
インターネットの変化に対応し、Webページの情報を集め、それを整理し、検索するための仕掛けが、「検索サイト」です。インターネットでの電話帳や観光ガイドのようなものです。本で例えれば、目次や索引にあたります。
検索サイトの種類は大きく2つあります。詳しくは、次の表のようになります。
ただし、最近は両方の機能を持つ検索サイトが増えています。
| ディレクトリ型(登録型) | ロボット型(全文検索型) |
収集する対象 | WebサイトのURL | Webページの全内容 |
登録の方法 | 申請・推薦されたサイトを手作業で登録 | プログラム(ロボット)をインターネットを巡回させて収集 |
整理の方法 | 内容からカテゴリに分類 | Webページの内容をデータベース化 |
検索の仕方 | カテゴリを徐々に絞り込む | ページに含まれるキーワードを入力 |
検索結果の特徴 | ハズレはあまりないが、結果が少ない | 結果が多いが、キーワードは確実に含まれる |
向いている検索 | 公式・公共のサイトや、有名なサイト | ノンジャンル |
代表例 | Yahoo! JAPAN http://www.yahoo.co.jp/ | Google http://www.google.co.jp/ |
検索のコツ
ただ検索サイトを利用するだけではなく、検索サイトの機能やブラウザの機能を活用して、より簡単に・確実に情報を検索なコツを見つけましょう。
- ブックマーク・ショートカット
- 検索した結果はブックマークやショートカットとして残しておけば、いつでも見ることができます。また、検索中の状態もブックマーク・ショートカットにしておけば、どのように検索したか後で確認することができます。
- カテゴリ・キーワードの選び方
- 目的とする情報があるWebページを想像し、書いてそうな単語を使って、カテゴリやキーワードを選びましょう。またロボット型検索では、複数のキーワードを使えば、検索結果を絞り込むことができます。一度調べた結果から、次のキーワードを探すとよいでしょう。
- リンク集の活用
- 専門的なサイトでは、そのカテゴリに関する良いリンク集があることが多いです。
検索した結果にリンク集がある場合は、検索サイトだけではなく、それを活用しましょう。
課題:Webページの検索
Yahoo! JAPAN (http://www.yahoo.co.jp/ )を利用して、
住んでいる(以前住んでいた)市町村や地域に関する、「デザインがいい」「面白い情報がある」「人におすすめできる」Webサイトやページを3つ探してください。
探し出せたら、次の情報をメモしてください。
- 探したサイトやページのタイトルとURL
- 探した方法(入力したキーワードやリンクした順序)
3つ探し出すことができたら、その情報をメールで提出してください。
提出先のアドレスと件名、本文は、次のとおりです。
次回の予定
- インターネットのマナー
- インターネットのセキュリティ